事務局によりますと、定員300名で募集したところ、おかげさまで556名のお申込みがあったとのことです。
参加者の皆様の内訳は下記のとおりです。
①家族 235名(36.4%)
②教員(特別支援教育担当) 108名(16.9%)
③福祉職 103名(15.9%)
④医療職 44名(6.8%)
⑤研究職 31名(4.8%)
⑥教員(通常教育担当) 23名(3.5%)
⑦行政職 22名(3.4%)
⑧学生 11名(1.7%)
⑨当事者 7名(1%)
⑩その他 60名(9.6%)
オンラインセミナーを視聴した方々の感想文が、ゆうべ事務局より届きました。その数286名分。それぞれの感想文には、熱い思いがぎっしり。どの文章も長文で、全部読み終えるのに2時間以上かかりました!
中邑賢龍先生からもセミナー冒頭でお話しがありましたように、今回のオンラインセミナー開催は、中邑教授と私とで、ある対談が行われた際、今の日本の知的障害者を取り巻く環境には様々な課題がある。それらを解消するためには制度やとりまく環境を変えていかなければならない。そこで、東大先端研中邑研究室とゆたかカレッジとが共同で実証研究を行い、そこでの研究成果をもって社会に向けて提言を行っていきましょうという話になったことがきっかけです。
【研究題目】知的障害者の教育・就労に関する実証研究
【研究目的】知的障害者の生きづらさの解消と就労の促進
【研究内容】知的障害者のための新しい教育カリキュラムの開発および調査
現在、研究方法や研究内容を協議中で、2021年4月より本格的な共同研究がスタートします。
現在、研究方法や研究内容を協議中で、2021年4月より本格的な共同研究がスタートします。
そこで、今の知的障害者を取り巻く環境や彼らの生きづらさについて様々な立場の人と考えながら、これからの共同研究の方向性について考えてみましょうということでオンラインセミナーが開催される運びとなりました。
今回のオンラインセミナーの感想文をほんの一部紹介します。私たちのセミナー目的、趣旨は、参加者の皆さんに伝わったようです。
「新しい障害観のもと、ルールを再考していく必要があると強く感じました。」
「知的障害のある方の学びについて考えることができました。環境を整えること、社会の態度を変えていくことは本当に大切だと思います。時間がかかることではありますが、地道にやっていきたいと思います。」
「よかったです。学校教育、社会の古い発想を変えるにはモデルを示していく次のステップとして具体的にどこから手をつけていけばいいのか悩みます。」
「特別支援教育に様々な課題があり、これから一緒に考えていくことができるといいなと思いました。」
「ちょっとしたつまづきで挫折を感じてしまっている方、定型の人中心の文化や枠組みに当てはめようとする古い習慣はずっと違和感を感じていましたが、今回の先生方のお話を聞いて、これから先の変わらなければならない部分、未来が明確になりました。」
「様々な課題があると感じていますが、先生方のお話をお聞きし、親として声を上げ、またこのような機会で学習し、少しでも社会を変えていけるよう前向きに取り組んでいきたいと強く思いました。とても充実した内容の講習会を有難うございました。」
「これからの学力というものをどのように捉えていったら良いか,新しい取り組みが始まるということで,これからも学び続けたいと思いました。ありがとうございました。」
「ICT化で知的ボーダーの子どもたちの可能性が伸びることを知ることができ、大変良かったです。今後に大いに期待したいと思います‼️」
国立特別支援教育総合研究所(特総研)の主任研究員である青木高光先生も共同研究にご協力いただけるとのことで、これからの実証研究が楽しみです。
セミナー参加者の皆さん、全国の知的障害者の保護者の皆さん、関係者の皆さん、知的障害者の生きづらさを解消し、誰もが、その人らしく、幸せに生きていける社会の構築を目指して、共に頑張っていきましょう。
知的障害者の明るい未来のために、共同研究へのご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
長谷川正人
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