11月3日(木)、当法人職員ら12名で韓国のナザレ大学に視察に行きました。
今回の視察では、5月のカナダ視察に引き続き福岡女学院大学の猪狩恵美子教授、拙著『知的障害者の大学創造への道』を出版したクリエイツかもがわの田島社長のお二方も同行されました。
当法人の職員たちは、11月2日(水)の通常業務を終わらせてから、18:30に福岡空港国際線ターミナル集合。
20:30福岡空港発の飛行機で韓国・仁川国際空港に21:50到着。
仁川空港近くのホテルに到着したのは、夜11時過ぎ。皆さん、おやすみzzz
それから翌朝8時にホテルを出発。仁川空港駅からAREXでソウル駅へ、ソウル駅からKTXで天安牙山駅へ。
10時30分、ナザレ大学のスタッフさん3名が、天安牙山駅までお迎えに来て下さいました。
皆さんに至れり尽くせりしていただきました。
11月3日(木)は、午前11時から午後7時半まで、ナザレ大学の皆様は、長時間にわたって私たちと交流をしてくださいました。
視察が終わった後、ナザレ大学の皆さんが再び天安牙山駅まで私たちを送って下さり、名残惜しくも皆さんとお別れしました。それから私たちはソウルに移動し、夜10時をまわっていましたが、明洞の海鮮料理屋でマッコリを飲みながら遅くまで楽しく過ごしました。
そして翌11月4日は、皆さん思い思いのソウル観光やショッピングなどを楽しみ、18:15仁川空港発福岡空港行の飛行機で帰国しました。参加者の皆さん、おつかれさまでした。
さて、視察の内容について簡単にご報告いたします。
視察のプログラムは以下の通りです。
11:00~11:30 オリエンテーション(自己紹介・挨拶)
11:30~12:00 リハビリテーション自立学科の授業見学
12:00~12:30 教員、学生との昼食懇親会
12:30~13:00 「ゆたかカレッジ」プレゼンテーション
13:00~13:30 意見交換会
13:30~14:00 ナザレ大学 林承安(リム・スンアン)総長と懇談
14:00~15:00 「障碍学生支援センター」の見学・概要説明
15:00~16:00 「自立生活支援センター」「生活館」の見学・概要説明
16:00~17:00 「補助工学センター」の見学・概要説明
17:30~19:30 夕食懇親会
私たちは、アメリカやカナダ、オーストラリアなどの知的障碍者を受け入れている大学の視察をこれまで何度か行ってきましたが、日本とお隣のこんなに身近な国である韓国にこれほど素晴らしい取り組みを行っている大学が存在することを知り、正に目から鱗でした。
とりわけ私たちが感銘を受けたことは、知的障碍者を正式な「ナザレ大学大学生 」として受け入れ、所定の単位を取得したら知的障碍者も学士号をいただけるということです。
また、生活館やドウミ制度という画期的な仕組みにより、教育と生活支援が車の両輪の如くしっかりと行われている点です。
さらに、生活館や1、2年次の授業では、障碍者と非障碍者とが完全にインクルーシブな環境で生活できている点が素晴らしいと思いました。まさに、非障碍学生にとって、障碍者に対する偏見や差別をなくすためにとても有効な取り組みだと思いました。
日本は、まだまだゼロ地点で、スタートラインにすら立っていない状況ですが、ナザレ大学という具体的な目標が見えたことで、私たちもなお一層、 知的障碍者の高等教育保障に向けて奮闘していきたいと心を新たにしたところです。
本当にありがとうございました。
その一方で、ナザレ大学の林総長はじめ、教授の先生方は、「ゆたかカレッジ」の実践も素晴らしいと称賛してくださり、今後も大いに切磋琢磨してよりよい教育的支援を進めていきましょうと評価して下さいました。
詳細は、後日報告するとして、とりあえず視察の様子を写真で紹介します。
11:00~11:30 オリエンテーション(自己紹介・挨拶)
11:30~12:00 リハビリテーション自立学科の授業見学
12:00~12:30 教員、学生との昼食懇親会
12:30~13:00 「ゆたかカレッジ」プレゼンテーション
13:00~13:30 意見交換会
13:30~14:00 ナザレ大学 林承安(リム・スンアン)総長と懇談
14:00~15:00 「障碍学生支援センター」の見学・概要説明
15:00~16:00 「自立生活支援センター」「生活館」の見学・概要説明
16:00~17:00 「補助工学センター」の見学・概要説明
17:30~19:30 夕食懇親会
今回のナザレ大学視察が実現した背景には、多くの方々のお力添え、ご支援がありました。
神戸大学大学院の渡辺昭男教授、ナザレ大学の知的障碍者の高等教育について長年にわたり研究をされてきている神戸大学大学院の津田英二教授、神戸大学大学院院生の金丸彰寿さん、それから神戸大学大学院院生で韓国人留学生の張主善(チャン・ジュソン)さんです。
また、私たち視察団の受入れを中心的に対応して下さったのが、ナザレ大学教養学部の崔得鎭(チェ・ドゥクジン)教授、リハビリ自立学科学部長の金宣奎(キム・ソンギュ)教授、それからナザレ大学リハビリ自立研究所所長の禹周亨(ウ・ジュヒョン)教授です。
そして、皆様のお取りはからいで、今回の視察では、ナザレ大学総長の林承安(リム・スンアン)先生にもお会いすることができました。
また、通訳の李昌建さんには、とてもわかりやすく丁寧な通訳をして下さり、私たちの学びをより充実させてくれました。ありがとうございました。
皆様には、本当にお世話になりました。
ありがとうございました。
おまけ・・・無事ナザレ大学視察研修を終えて明洞へ・・・
参加者のみなさん、おつかれさまでした!
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