カレッジながさきの開所からほぼ2年になろうとしています。

ふり返ってみますと、日々の教科ごとの学びや活動が土台になって、様々な行事を消化していくなかで、学生のみなさんが確実に成長されていることを実感します。

特に印象深かったのは、初対面のコミュニケーションが苦手なのだと“接客”に関しては拒否的だった学生が、グループホームのオープン前の「バザー」で会計と接客を担当し“接客の楽しさ”を実感、「楽しかった」との感想が聞かれたことです。このことが自信にもつながり、次の長崎国体のボランティア活動では、休憩所ドリンクサービス係として「どれになさいますか?」「ゴミ箱はこちらです」と笑顔で接待できていました。

「カレッジの教育カリキュラム」「年間行事」についても、よく練られているなあ…とあらためて感じた次第です。

また、待望のグループホームが開所したことにより、カレッジで学んだことを生活で実践していく場が整ったことで、少しずつ少しずつ衣食住に関する力もつけていっています。自室を離れる時には電気や暖房を消す、食事の前後は食卓を拭く…などはこれまで習慣化されていなかったことですが、今ではこちらが声をかけなくてもできるようになりました。

就労、自立を目指すとともに、やはり“衣食住”が生きていく基本でもあります。カレッジとグループホームとで両輪となって、支援教員一同、心を一つに今後も頑張っていきたいと思います。

         カレッジながさき 支援教員 田中