I氏は福岡県で開催されるちっごマラソン大会に向けて、朝の運動の時間になわとびを頑張ってこられました。

ただ跳ぶだけではつまらないかと思い、目標を持って跳んでもらうことにしました。考えたのは日本や世界の地図を用意して、30回跳ぶと1つの県や国を塗りつぶすことが出来、最終的には日本や世界を縦断することが出来るというもの。

I氏はこれを達成しようと毎日なわとびを頑張ってきました。最初は数十回で終わっていたI氏ですが、日増しに回数も増え何百回と跳ぶことが出来るようになって本人も「今日は何マス進んだかな」と尋ねられ、目に見えて達成に近づいていくのが楽しいようです。

そんな経緯もあってか、スポーツ活動の時間に行っているマラソンの練習でも、タイムが走るごとに縮まっていて、体力もついてきたなあと感じています。

もともと頑張り屋なI氏なので、昨日よりは今日、今日よりは明日というように常に向上心を持って取り組んでくれていて、近くで見守っている私としては、努力している結果がしっかりと出ているんだなあと、なんだか微笑ましくなります。

時々無理して頑張っているように見えるときもありますが、そんな時でも跳ぶと決めた目標があるとそこまでは跳ぼうと諦めない姿勢には私も見習わないといけないなと痛感します。

これからも関わっていく中で、精神的な成長、何かが出来るようになったことなど、些細な成長でも良いので、その成長にきちんと気づくために、これからも見守っていきたいと思います。

          カレッジながさき 支援教員 牧野