みなさん、こんにちは。
高田馬場キャンパスです。
11月。寒い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

高田馬場キャンパスに通うご利用者様たちは、寒さにも負けずに元気に過ごしております。まだまだ半袖で健康的に通所される方もいます!すごいですね!

本日は、高田馬場キャンパスの「労働」での一幕をお見せいたします。

このところ、労働の授業では将来の就労活動で避けて通れない書類
「履歴書」について学習しました。
実際に履歴書を前にして考えてみると
・自分の生まれ年が「???わからない?」という方
・自分の住所や電話番号が「???わからない?」という方
・自分の出身の中学校・高校の名前や所属していたクラスが「???どこだっけ?」という方
・自分の持っている資格が、取ったはずなんだけど「???なんだっけ?」という方
・手帳を持っているけど、「何度?いつとったっけ?」という方
など様々でした。
履歴書の学歴や訓練歴、資格記入欄は家でおうちの方と一緒に調べてくることとしました。
きっと、おうちで調べているときに
「あんなこともなったな~」「こんなこともあったな~」
「こういうことが好きだったな~得意だったな~」といろいろなことが浮かぶと思います。
こういうちょっとしたことが自分を見つめる機会になったらいいなと思っています。
よくある就職に向けた「自己分析」の一環ですね。

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そして労働の訓練では、自分の得意なこと・苦手なことを知ったり、
指先を使った軽作業に慣れるため、そして協力して仕事をすることを学ぶために
「作業訓練」を実施しています。
毎回訓練の中で何かしらの作業をしています。
今月までは一人でする作業として「リングつなぎ」
協力する作業として「キャップつみ木タワーづくり」を実施していました。

リングつなぎでは
集中力の向上と、指先を使うことでの指先の能力の向上を目指しての活動です。
「自分も周りのみんなのようにできるようになりたい」
「次回は○個以上つなぎたい」と各々作業を続けることで目標をもつことができました。
初めは一つもつなぐことができなかった方も、最終的には10個程度のリングをつなぐことができるようになっています。
これは、毎回自分の作業を記録して、つなげた個数を視覚化していることでどんどんできるようになっていく自分を認識できるからこその成長なのではないかと思っています。
「今日は○個だった!○個増えた!やった!!」という喜びの声を聴くととてもうれしくなりました。

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キャップつみ木タワーづくりでは
一人ではなく相手もいて一緒に作業すること、丁寧に作業すること、話し合いながらより良いものを作り上げるということを学ぶために実施しました。
毎回同じメンバーで実施しました。はじめは遊びのような作業なので楽し気に作業をしていましたが
「より高く積むためにどうしたらよいか」どのグループも話し合い・励ましあいながらの作業をして、
各々のグループごとに工夫をして作業していました。
また、キャップの特性上「平らなもの」「もり上がっているもの」など様々な形があり、それをどうつむかという工夫のほかにも、
置き方にも工夫が必要で、適当に「ぼん」と置くとタワーが崩れます。自分だけではなくみんなで
作業して作っている、ということを意識し始めると優しくゆっくりとキャップを置いてなかなかの
高さのタワーを作るグループも出始めました。
タワーが倒れた時、初めは笑っていましたが最後のほうになると「あー!!!!!やってしまった!」と残念がって「ごめん!」「どんまい!続きしよう!こっちのキャップのほうがいいんじゃない?」と声掛けしあう姿も見られました。
しっかり声を掛け合って、気遣いあって作業してキャップタワーが高く積みあがっていました。

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このように日々の体験を通してご利用者様は成長していきます。
こういった日々の小さい出来事の中の成長を見守ることができて、うれしく思っています。
これからも皆さんの成長に少しでも力を貸せればと思う職員でした。

か・ゆ

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㈫