入学した当初は、悩み、もがき、苦しみましたが、今ではだいぶ成長していることは明らかです。

今まで検定の試験は受けられませんでしたが、受けると決めたらちゃんと結果は残せるのに、明らかに逃げていただけです。ただ単に自分が臆病なだけだったのですが、漠然とした不安から脱却すると、幸運なことに合格しました。しかしそれは幸運ではなく、不安から脱却した「褒美」だったのかもしれません。しかし私はその事実自体否定し、臆病なままでした。

その自分を脱却したくなかったのでイジッパリで、受け身で、イノセンスな自分を保持するための無意識なヨロイを作っていたのです。それを保持するためにヨロイをさらに重装備にしたのです。

しかし、この壁が壊れる時が来たのです。1か月前にはイノセンスの壁が壊れかかっていたのは明らかでした。ついに1か月前の今日、この忌まわしきヨロイを脱いだのです。このヨロイを脱ぐことによって、逆に前向きに考えることができました。1番必要な武器は無意識な呪縛を捨て去ることだったのです。

それから1か月、このヨロイを脱ぎ去ると、動きが軽くなり、性格も柔らかくなりました。それに伴い、精神面では前よりも強固になっていたようで、ものごとにびくびくせず、しっかりとした対応がとれるようになっていました。余裕というのもだいぶできたようで、以前は自分のやっていることで精いっぱいだったことが、相手の考えを考えるゆとりというのもできたような気がしました。

精神面で大きく成長できたのは、自分が傷つくのを恐れず、積極的な発言ができるようになったことです。

そうなれたのは、もがき苦しんでいる時に、中途半端な所で立ち直ろうとせず、自分をどん底に突き墜とし、内面と過去をしっかり見つめることができたからです。

最後に、最近亡くなったドイツの大統領、ヴァイツゼッカーさんがおっしゃった、「過去に目を向けぬものは一生未来も見えない」という言葉を肝に銘じて生活していきたいです。

                 カレッジながさき 普通科1年生 Hさん