前回のブログ投稿に引き続き、福岡教育大学の学生さんたちの講義感想文を一部ご紹介いたします。



学生たちに、「知的障がい者が大学に進学するということについてどう思いますか?」と尋ねると、
「そんなこと、今まで考えたこともない・・・。」という答えが返ってきます。

でも、アメリカの知的障がい者の人たちがとても楽しそうにキャンパスライフをエンジョイしている映像を見たとき、学生たちは、初めて「知的障がいがあってもなくても、『彼らも自分たちと同じひとりの人間』だったんだ」というあたりまえのことに気付きます。

そして、大学生である自分の人生と彼らの人生を横並びで比較し、知的障がい者には大学進学という選択肢のない日本の教育制度に、「あれっ?なんか変だな!」と気付きます。

ボストンの研修報告、カレッジの実践報告は、そんなあたりまえのことをあたりまえと気付かされる機会になっています。

素直な感性を持つ学生たちの感想から、「あたりまえとは何か?」考えてみてはいかがでしょうか。



・「知的障がい者が大学に行くことについてどう思いますか?」と質問されたとき、今まで考えもしなかったということに気付かされました。私自身、高校を卒業してすぐに社会に出るなんて抵抗のあることで、もっとたくさんのことを学びたいと思って大学に進学しました。障がいがあろうとなかろうと、その気持ちは自由に実現していいはずだと思います。 むしろ、社会に適応することが苦手な人たちならば、健常者よりも長い学習の時間があっていいはずだと思います。スライドで見た「カレッジ」の学生さんたちは、私たちよりもずっとずっと大学を楽しみ、生き生きとしているように感じました。私も彼らを見習って、やりたいことに積極的に行動していきたいと思い、元気をもらいました。「カレッジ」がどんどん広がって、障がい者の大学が“当たり前”になるような未来が来ることを願っています。感動しました。ありがとうございました!!!!

・アメリカでは知的障がい者が大学へ行くことができているのに対し、日本では、カレッジというものができているけど、まだまだ、人数は少ないし、社会の理解もなされていないと思います。知的障がい者もひとりの人間として大学生活を楽しむ権利があると思います。日本の大学が、障がいをもつ方も受け入れられるようになればいいなと思います。自分ができることは、ほんとに小さなことしかないけれど、この授業で知的障がい者について、知的障がい者に対する社会の現状などを知ることができてよかったです。ここで学んだ多くのことを、これからの生活に生かしていきたいと思います。


・知的障がい者の人々が社会でどのように生活しているのか今まで考えたことがありませんでした。大学への進学はほとんどない、特別支援学校を卒業したら、ほとんど就職するか福祉施設を利用するしかないと聞いて、「他の道はないのか」と初めて考えました。先生がおっしゃっていた、「普通の人より発達が遅いのに、人より早く社会に出なければいけないという社会の仕組みはおかしい」という言葉がとても印象に残りました。アメリカでは、日本よりはるかに多くの選択肢が知的障がい者に与えられているということも驚きでした。あまり、知的障がい者の方と関わる機会はないと思っていましたが、ボランティアなどで積極的に関わっていこうと思いました。


・カレッジのスライドショーを見ると、自分たちとほとんど同じキャンパスライフを送っていて、遊ぶことはおろか、論文発表の練習など、本格的な勉強もやっていることがくみ取れ、健常者と障がい者の壁の薄さを感じました。アメリカの方のメッセージを見て感じたことも踏まえ、この社会の壁は、物理的なものでなく、我々健常者が一方的に勝手に作り出した心理的なものだと感じた。


・アメリカの大学で生活を送っている知的障がい者の人たちはとても楽しそうで、満足しているように見えた。だから、日本の知的障がい者の人々も多くの人が大学に進学できるような環境になればいいと思った。


・知的障がい者の人たちが、今までどのような気持ちで過ごしていたのかわかった気がします。大学に行くのはあたりまえなのに、なぜ知的障がい者の人たちは行けないのか、今思うと疑問に思いました。アメリカの大学は、ほとんど受け入れられているのに、日本は全く受け入れられていないので、早く受け入れられるようになればいいなと思います。カレッジに行っている人たちは、みんな笑顔で楽しそうだったのでいいなと思いました。授業も楽しそうなことをしていたので、自分もやってみたいなと思いました。これからは、知的障がい者の人も受け入れられる世の中にするため、自分ができることは取り組んでいこうと思います。


・知的障がいを持つ人々の大学生活や普段の生活は、思っていた以上に私たちの生活と変わりなく、笑顔あふれるとても楽しそうな様子で、写真や映像を見て、ほっこりした気持ちにさせてくれました。大学で学ぶ様子も、とても熱心にいろいろなことに打ち込む姿を見て、今の自分を見直させられました。


・ボストンのマサチューセッツ州内の多数の大学が知的障がい者を受け入れていることを今日初めて知ったが、やはり米国を始め、欧米は普通教育においても、知的障がい者の支援においても、先進的な取り組みをしているなと思った。対して日本は、普通教育でさえ失策を行い(例:ゆとり教育)、応用力の欠如等で批判されているだけでなく、「教育の機会均等」の本質を実現できていないのが現状で、学校教育の価値を十分に発揮できないでいる。今回の講義で、一層、教育の根本の見直しに、自分も“考えることで、まずは、積極的に関わって、その上で現場で働くことを目指そう”と思ったし、そう決意した。とても有意義で、はっとする部分が多々ある講義でした。


・今、先生が取り組んでいるこの「カレッジ」が、これからの新しく正しい日本の教育の先駆者になって行くんじゃないかと、この2回の先生の話を聞いてとても強く感じました。先生から学んだことを自分の中でうまく消化してこれからの生活に生かしていきたいです。


・日本に知的障がい者のための大学があるとは知りませんでした。確かに、高校を出て、障がい者がすぐに仕事に慣れるかといえば、私はかなり難しいと思います。障がいのない人に比べたら、仕事を覚えたり、社会や環境に適応したりするのに時間がかかるかもしれないし、しっかりと適応能力を身につけさせ、社会に安心して行かせるように国や地方公共団体の支援がいると思います。日本にもっとこういった施設や環境が充実していけば、いつか障がい者が“障がい者”でなくなる日が来ると思います。そのためにも、自分にできること、つまり、こういった人たちへの理解が必要であると思います。


・知的障がいのある人の行く大学があるというのは知りませんでした。確かに、一般の高校を出た人でも、大学に行っていないと社会経験が浅いだとか言われるのに、発達がゆっくりで、吸収がすんなりできない障がいのある人に、高校卒業で社会に出ろというのは、酷だと思いました。アメリカなどではもっと盛んであるなら、日本でももっと普及して浸透すればいいなと思います。


・知的障がい者の大学進学率が100分の1にも満たなくて、高校の間も忙しいなんて、もっと楽しいことを知る時間が必要だと私も思いました。私たちでも、高卒で社会人は厳しいなと思うのに、とても大変だと思います。


・カレッジ北九州があるのは、家が近いので知っていました。今度、近くを通ったときには、どんなところかきちんと見てみたいと思いました。


・知的障がい者の人が大学に通っていないということをきちんとわかっていませんでした。でも、確かに、聞いたことないなと思いました。障がいを持っていても、来たい人、学びたい人は来るべきだと思いました。


・障がい者の大学進学について、私はあまり考えたことがなかったけど、欧米の映像を見ても、すごく楽しそうにみんなとキャンパスライフをエンジョイしていて、すごく幸せそうだったし、確かに大学に行かず、そのまま就職というのは大変だと改めて実感しました。これからもっと進学率が上がるといいなと思うと同時に、私もがんばろうと思いました。


・アメリカでは、障がいを持つ人に対しての理解がきちんとしていて、大学への進学が保障されていて、障がいを持つ人が生きやすい社会であることを実感した。一方で、日本では障がいがある人に対する理解がまだまだであるというのが現状だが、社会に進出するためにカレッジを作り、スムーズに社会に適応していくための試みが始められていて、とても素晴らしいことだなと思ったし、こういう施設がどんどん増えてほしいと思う。


・知的障がい者の大学進学率の低さは、多少は仕方ないとはいえども、ひどい結果であると思ったので、今後、知的障がい者が大学にも行けるような社会ができればいいと思います。


・高校を18歳で卒業し、確かにそのまま社会に出ることには不安もあると私も思った。カレッジはすごく社会に必要とされているものだと思った。


・日本は知的障がい者の人たちが高校を出た後、いきなり社会人として働くことを求められているということを知り、もっと選択できるようにならないといけないと思いました。アメリカを見たら、とても楽しそうにキャンパスライフを送っていて、平等さや自由さを感じました。知的障がいを持った人たちも生き生きとしていて、周りの人もみんな自分たちと同じ人間という意識を持っていて、すごくいい環境だと思いました。私自身、どこかで障がいを持つ人たちに対して自分と同じではないという考えがあったように思います。もっと改めていきたいと思えました。カレッジがもっと広がって、全国の知的障がいの人たちが伸び伸びと好きなことができるような社会にしていかないといけないと思います。


・映像でカレッジでの様子なども見ましたが、とても楽しそうで、是非交流してみたいと感じました。自分はまだまだ知らないことがたくさんあると思います。少しでも知りたいと思いました。知りたいと思うきっかけを作っていただき、ありがとうございました。


・すごく心打たれる授業でした。スライドショーの度に涙が出てしまって。障がいを持っている人たちについて知らなすぎる自分を恥ずかしく思いました。健常者と同じように大学に行くべきだと本当に思います。スライド内にあった主張のように、健常者と障がい者、同じ人間だから平等であるべきで、互いに尊重すべきだと思います。私が今後、教師になったり、社会に出るにあたって、障がいを持った方に失礼のないような正しい対応をしたいです。そのためにもっともっと特別支援について学びたいと思いました。長谷川先生の講義、講演会があればたくさん聴きに行きたいです。


・日本で知的障がい者の大学進学率が0.7%だということに驚いた。私たちの社会は、障がい者を排除しているんだということに気付いて、誰もが平等にすべての権利を持ち、義務を果たせるような世の中にすることが必要だと思った。また、知的障がい者は、もともと成長がゆっくりなのに18歳で社会に出ることは困難であるという話にとても納得した。福岡教育大学は、ボランティアなどを盛んに行っている学生も多いので、知的障がい者を受け入れても問題はないのではないかと思う。


・アメリカでの大学生活を見て、やはり日本はそのような面で遅れていると思った。カレッジの存在を知って、日本にも特別支援学校高等部の先にカレッジのような施設があるということは、知的障がいを持つ人と、そうでない人との違いをなくすことに大いに役立っていると思う。まだ日本に数校しかないカレッジがもっともっと増えて、0.7%という数字が増えていけるようになるといいと思う。


・世界的に知的障がいの人と健常者との差をなくそうという条約があるのにも関わらず、日本ではまだまだ設備や制度が整っていないのが現状であることがとても心苦しかった。現在、特別支援学校を卒業した人たちは、就職しても長続きしないケースが多い中、カレッジのような学校はそういった人たちを減らすことに非常に有効であると思う。


・知的障がい者が大学に行けないことは、それは大きな日本に残る差別問題ではないかと感じた。普通の人よりも成長が遅いのに18歳になるとほとんどの人が就職など社会に出なければならない現状はおかしく、他の先進国と同じように、もっと国がそのような人たちが行ける大学を作るべきだと強く思った。


・18歳で社会に出ることは私たちにも早く感じるのに、知的障がいがある方やその家族は本当に不安で苦しくて、大変なんだろうなと思った。だから、カレッジという高校を卒業してからも学べる場を創った先生たちは本当にすごいと思ったし、とても感動した。そこで、社会に出ても離職しないように力をつけることは素晴らしいことだと思った。


・知的障がい者の方々が高校を卒業した後、我々より早く社会に出なくてはならないという現状には大変驚きました。これは問題であると思いました。


・「知的障がい者だから大学進学をすることは厳しい」ではなく、知的障がい者の人が充実した学生生活を送れるような大学を作ることが大切だと思った。まだこのような大学は少ないかもしれないが、これからもっとたくさんこのような大学を作っていって、知的障がい者の人たちがより社会進出をしやすくなり、また仕事を辞めない、また、辞めても新たな仕事先を見つけられる社会人として成長していくことを望んでいる。これを実現するために、自分にできることをしていきたいと思った。