今日は、ボストンの大学視察後、初の福岡教育大学での講義の日でした。
そこで、授業では、早速、私がアメリカで見てきたこと、感じたことを学生たちに紹介しました。

講義感想文の中で、学生たちは、日本とアメリカの大学での知的障がい者の受け入れの違いに、みんな一様に驚き、それに対する感想や意見などを綴っていました。

学生たちの文章の一部をご紹介します。


・障がいのあるなしに関わらず、人として充実した時間を送る権利を日本の社会が奪ってはいけないと強く感じました。

・知的障がい者の方々も同じ人間として普通の生活を送っていってほしいし、そうでなければならないと思う。

・日本の知的障がい者の人は大学へ行くという選択肢がなく、特別支援学校を卒業した後、「学びたいけど場所がない」という状況になっていたことを知り、多くの知的障がい者の人が理不尽な世の中だと思っただろうと思いました。アメリカでは、多くの大学で知的障がい者を受け入れる措置がされており、日本の大学もそうするべきではないのだろうかと思いました。


・アメリカのように、知的障がい者も大学へ通う機会を増やすことで、社会に出たときの対応などをしっかりと学んだ上で仕事に就くことができるので、大切なことだと思った。


・知的障がいのある人のための大学は必要だと思いました。社会に出る前にもっと多くのことを知ったり、学んだりすることで、知的障がいのある人が一般企業へ就職することをより可能にすると思う。


・アメリカに比べ日本での知的障がい者の人たちの大学進学率が異常に低いことに驚いた。自分が今大学で学べているということにもっと感謝しなければと感じた。


・今回の講義を受けて、知的障がいを持った人の大学進学という選択が日本では難しく、他の国と比べて知的障がい者のための制度がまだまだ整っていないということがわかった。


・アメリカでは「高等教育機会均等法」という法律があって、知的障がい者の大学進学に強い関心があり、日本との差を感じてしまった。


・日本の知的障がい者とアメリカの知的障がい者の大学進学率の差にとても驚きました。


・アメリカなどでは知的障がい者も私たちと同じように楽しく大学生活を送っていて驚きました。


・知的障がい者の方たちの大学進学が今までの日本においては存在しなかったことは驚きでした。


・アメリカと日本の支援や環境整備が全く異なっており、日本が後れをとっている現状を知って、日本も少しでも早くアメリカのようなサポート体制を作っていってほしいと思った。


・私は知的障がい者が大学に進学するということを考えたこともありませんでした。しかし、知的障がい者が大学に進学しないというのは日本で普通のことですが、アメリカの知的障がい者が健常者と同じように大学に通って勉強したり、友達と話しているのを見て、日本でもやってみたらいいなと思いました。


・今日の講義で一番印象に残ったのは、「分離」や「隔離」ではなく「統合」だということでした。知的障がい者でも高等部を卒業した後、まだまだ学ぶことはたくさんあるし、学びたい意欲がある人が多いと思うので、アメリカの受け入れの姿勢はすばらしいと思った。この取り組みが特別だと感じるのではなくて、これが普通、当たり前だという社会になっていかなければいけないと思った。


・今まであまり知的障がいのある人の高等教育について考えたことがなかった。「知的障がい者のうち、どのくらいの人が大学へ行っていると思う?」と聞かれて、初めて「そういえば中学のときはいたけど、高校ではいなかったな。大学でも見たことない」とか「中学を卒業したらどうしているんだろう?」という疑問が浮かんできた。今回の授業を受けて、アメリカなど、他の国では知的障がい者が大学へ通うことができる環境が整っているのに、日本では整っていないということを知った。正直自分には関係ないことだと思っていたけれど、今回の授業を受けて、自分にも何かできることはないかと考えるようになった。


・知的障がい者の大学進学率があまりに低いことに驚き、同時に、今自分が大学に通っていることは普通のことではないのだと実感した。日本はやはりまだ知的障がい者支援が充実しておらず、外国を見習う必要があると思う。


・知的障がいを持った人も大学などといった「進学」という選択肢を持つことによって、その後の人生に大きな影響があると考えた。


・知的障がい者の大学があれば、社会的自立に大いに貢献するし、社会進出しやすいなと納得した。学ぶ時間が多いほど、社会に出て様々な問題に直面してもそれを解決できる。私たちとその点に関しては、速度が違うだけで、あとは何も変わらないのだと感じた。


・日本では知的障がいを持っている人が大学に行かないのは当たり前のようになっているから、海外はそうではないと知って驚いた。でも、大学は本来「学びたい」という強い意志を持っている学生が来る場所であるから、障がいを持っていても「学びたい」という思いがあるのならば大学に通えるようにするべきだと思う。また、学びたくても学ぶことができない人がいるということをよく考えて、私たちはしっかり勉強しないといけないとも思う。


・知的障がいを持っているとはいっても、同じ人間であり対等の立場であることを忘れてはならないということを強く感じた。米国では大学に進学できるということを知り、驚くとともに日本国内でもそのようにできるようにしていかなければならないと思った。

これからの日本の教育を担う学生たちのしっかりした意見に、とても心強い思いを持つことができました。